阪神淡路大震災からちょうど30年が過ぎた神戸へ久方ぶりに訪ねた。
2025年旧正月の元旦は1月29日と言うことで、例年だと2月に入ってからのイメージだが今年の暦ではちょっと早い感じがする。既に、中国大陸では人民大移動が始まっていて、延べ90億人が国内外を移動するとか。
この期間、中国、台湾、韓国、及び東南アジアの一部の国々は1週間ほどの連休に入り、日本へも大勢の観光客が押し寄せることになる。
このところのインバウンド客の増加で神戸を訪れる人も多く、南京町は年中観光客が来ているが、春節はやはり中華系の人々にとっては特別なイベントとあってひときわ賑やか。
この雰囲気は台湾の夜市を連想させてくれる。ただ、この通りの店はほぼ固定の店舗で、店先で屋台のような感じで食べ物を売っていたり、店内でレストランとして提供するところが多い。レストランはそれぞれ麺系や四川料理、広東料理など種類はあるが、店頭で売られているのはほぼどの店も同じものばかりで特徴がないのが残念。 この辺りは日本人相手を主体にしている為と思うが、本場の中国人が来たらちょっと物足りないと感じるだろう。
せっかくなので何か買って食べようと物色するが、どの店も同じものばかりで少々迷っていたが、北京ダックを店先で包んでくれる店があったのでここで一つ買って食べることに。
横浜や長崎同様、この場所に居住する中華系の人も既に4世〜5世以上になっていて基本的にほぼ日本で生まれ育った人が殆どだと聞く。ただ、中国人(華人)としての精神を絶やすことなく受け継いで今も暮らしている。
かつて、「メリケン波止場」と呼ばれたメリケンパークと90年代に整備されたハーバーランドは震災後、公園整備が進んで繋がっているので大きな商業エリアになっている。震災で大きく被害のあった岩壁など現在その面影はない。
古くから貿易の街だったことで、今でもレトロなビルが点在している。そうしたビルには今風のカフェや雑貨店が入り、異国情緒というか、お洒落な雰囲気を与えてくれるなど、神戸ならではといって良さそう。
しかし、場所によっては震災後30年を経た今でも復活できないまま朽ち果てそうなところもあり、明暗がはっきりと分かれているのは事実。
ここ最近、神戸三宮付近の不動産需要が高まりつつあり、古い建物の建て替えなどが進んでいるとのこと。 神戸空港の国際化などの要因もあり、今後ますますホテル、マンション建設が加速する様相。 そんな中で投資目的のタワーマンションに全国でも初めて規制を強化する法律も検討されているという報道もあった。
みなとまち神戸の今後に注目。